ヴォーリズ建築

久留米市の隠れた名所、『日本福音ルーテル久留米教会』をご紹介します。

この教会の礼拝堂と煉瓦塀は、平成31年3月に、国の文化審議会により「登録有形文化財」に選ばれました。
ウィリアム・メレル・ヴォーリズの建築物の中でも、九州で現存する最古のもの、全国的に見ても教会建築としては2番目に古いものです。
平成30年に献堂100周年を迎えた礼拝堂ですが、献堂5年目に関東大震災があり、それ以降、煉瓦造りの建物を建てることができなくなりました。
また、太平洋戦争末期の久留米の空襲の際も、信徒さん達が消火活動を行なって、礼拝堂を守ったのだとか(教会内に焼け野原の中にポツンと佇む教会の写真があります)。
なので、久留米の、こんなビルの谷間に、煉瓦造りの教会があるなんて、ほぼ奇跡。

聖壇の絵画(ゲッセマネの丘の主イエス・キリスト)も、献堂当初から変わらずそこにあるものです。
時々弾かせてもらっているパイプオルガンは、ドイツ生まれ。深い音色にいつも癒されてます。

久留米シティプラザ (六ツ門テラス側)からは徒歩5分もかかりません。中を見学されたい場合は、ご自由にお入りいただけます。
※日曜10時半〜12時は礼拝があってます。